くれないづきの見る夢は 紅い涙を流すこと 透明な血を流すこと 孤独にのまれず生きること
Category:お題
ホントに、気をつけてくださいよ?
心配顔で注意される。
注意したそいつだって満身創痍だ。
仲間を信用して背後を預け暴れ回った。
制約は多いけど、思う様に戦える場所と肩を並べるコトの出来る仲間。
今回は下手打ったけど、次回はもっと用心するからさ。
心配は程々で頼むわ。
気をつけてくださいよ?
そう注意したところで多少の無茶をするのはわかっている。
貴方のことだから。
信用している、されている。
それだけで僕も暴れられるから。
背中を預け、預けられ。
そして今日も、戦う。
心配?そんなものしてるわけないじゃないですか。
だから貴方も。
今は無茶をする時。
安息なんざクソ食らえだ。
お前が一緒にいる限り。
仲間が戦える限り。
俺たちは止まらない。
まっすぐに進むだけ。
この身体が壊れるか。
心が壊れるか。
目的を達成するか。
結末がなんにしろ、俺たちに出来ることは戦いながら進むだけだから。
お前さえいれば。
わかって…いますよ。
貴方の考えている事が一字一句伝わってくるようで。
その、最後の笑顔と、最後の言葉を脳内に焼き付けた。
「またあとでな」
ええ。またあとで。
貴方が約束を破ったこと、ないから。貴方ならきっとその約束を実現してくれるから。僕も、それに応えよう。
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Category:お題
洗濯がすんで、掃除もすんで。
お昼が近い、辛うじて午前中と言える時間。
彼はまだ起きて来ない。
午後から予定があるんですよね、僕。
起こそうか起こすまいか。
お昼ご飯は用意した方がいいのか、いらないのか。
いつも迷う。
でも、この迷いが一人じゃない感じがして心地いい。
【「午前」「迷う」「予定」】
真夜中にふと意識が浮上する。
何故だろう、とぼんやりした頭で考えると、雨音が聞こえた。
隣で眠るはずの温もりがなくて、不安になった。
寒かった。
彼の煙草と珈琲の香りが漂ってきた。
カップを一つ差し出される。
「俺が、お前の傘になるから」
それは大きくて安心できた。
【「雨」「傘」「夜」】
急に抱き締められた。
ガキ特有の温もりに包まれる。
どうした?
そう聞いてもただ、その頭を俺の胸元に埋めて首を横に振るばかりで。
なぁ、ここ痛い?
古傷に指を這わせて心配そうにまっすぐに見上げられる瞳に。
お前に逢ってから痛まなくなった。
そう、囁いてやると嬉しそうに笑った。
【「胸元」「温もり」「傷跡」】
お前に抱きつかれた瞬間に。
鼓動が早くなって、呼吸する事さえ忘れた。
腕を回し抱き締めてすべてを受け入れるべきか、押しやって今までの関係を続けるべきかの葛藤。
お前に触れる寸前で腕は止まったまま動かない。
忘れた呼吸を思い出すように酸素を吸って、答えを見つけた。
【「葛藤」「酸素」「瞬間」】
Category:お題
ちゃぷん、と水音がして、奴が湯船に浸かったのがわかる。
一緒に入ろうとかけてくる声は無視。
どうせ後から入る事になるんだ。
一日に二度も入ってたまるか。
最近の奴の湯上がりデザートは…冷たいアイスと………。
【「お風呂」「湯上がり」「デザート」】
見上げると青空。
吹く風が足元の草原を水面のように揺らす。
オレはその草原に溺れるような錯覚に囚われ、無意識にもがく。
風に混じって、大好きな香りがした。
オレはその香りに我慢出来なくなって、香りの元に走る。
ただ、走る。
オレの大事な太陽をこの腕に抱きしめるために。
【「草原」「水」「香り」】
そいつをずっと眺めていた。
赤毛の奴を思わせる長さの髪が、鬱陶しいとは思わなかった。
閉じた瞼の睫毛が形作る影に。
無言でそっと唇を近づける。
そいつが急に目を開けて、見えたのは…俺のよりもずっと優しい紫で。
退けるつもりが思わず唇を押し付けていた。
【「無言」「押し付ける」「睫毛」】
伸ばしたのに掴めなかった手に。
ずっとずっと後悔していた。
それは光だったはずなのに。
だからオレは待ち続けたんだ。
ずっとずっと長い時を。
あの時掴めなかったあの光に似た手が差し出されるのを。
差し出されて掴んだ手の持ち主は、やっぱりオレの光だった。
【「似る」「待つ」「光」】
Category:お題
アイシテル、なんて耳元で囁きやがって。
どんだけ俺の心を逆撫ですりゃ、気がすむ?
面白味のねぇ冗談だ。
手を伸ばせば逃げてくくせに。
抱き締めれば本気で抵抗するくせに。
あ、そうか…これは、夢。
俺の願望が見せた夢、なんだな。
それにしちゃ、随分と存在感はあっけど。
伸ばされた手から逃げる。
抱きしめられて抵抗する。
こわい。
望んだことなのに。
こわい。
それでも本当のココロが確かめたくて今日も囁く「アイシテル」の一言。
やっぱり伸ばされた大きな温かい手。
今日は。
今日こそは。
それを掴んでみようと自分から手を伸ばす。
ほら、ね?
夢にしちゃ、あったけぇな…。
なんなんだろ、これ。
夢、じゃねぇのかな?
でもなぁ…。
そうだと信じられるほど俺はオメデタくねぇんだわ。
これは、夢。
そう、夢、さ。
夢なら何したっていいよな?
受け入れてくれるよな?
誘うようなその唇を自分のそれで塞いでみた。
塞がれた唇から注ぎ込まれる、何か。
その何かを必死に受け止めようと貪るけれども。
零れて消えていく。
貴方の全てを受け止めたいのに、消えていく。
それが何なのか、僕には判らないけれど。
それだけは受け止めないといけない気がするから。
コレガ、アイッテイウモノナノ?
触れ合った唇の感触が妙にリアルで。
呼吸まで貪られて。
夢じゃねぇんだと実感した。
だったらさ、コレは何?
ついこの間まで逃げ惑ってたじゃん?
なんで今更?
聞いてみてぇけど。
聞いたら全部がなかったことになりそうで。
だったらもう、溺れるだけ。
このキスに。
お前に。
貴方の腕に力が籠り、もう後戻りができないことを悟る。
それでもいい。
それが本物じゃなくったって。
それでもいい。
まやかしだって自分の脳を偽り誑かせばいいだけ。
自分を偽るのには慣れている。
今度は嘘を偽るんじゃなくて本物を偽るだけ。
簡単でしょう?
簡単な、コト。
積極的に返って来るその感触に。
お前のココロが見えた気がした。
怖かったんだな、きっと。
でもさ、それは俺も同じ。
こんなの不自然だし。
俺自身、コレがホントのキモチかどうか、わかんなかったし。
だけどさ、今なら言ってやれる。
確信したから。
「アイシテル」
Category:お題
ペンを握って真っ白な便箋を眺める。
言葉はいくらでも思いつくのに。
いざ書こうとすると、たった一文字すら書けず、時間だけが過ぎ去った。
結局そのままペンを置く。
封筒に彼の名前と僕の名前。
受け取った彼の顔の想像はつく。
何も書いていない便箋に、彼は何を読むのか。
【「想像」「書く」「過ぎる」】
このココロはガラクタだけど。
そんでも生きてる。
どうせ生きてるならば。
ひとはな咲かせてみるのも悪くない。
永久に、なんて言わない。
この一瞬。
刹那の時を綺麗に咲き誇る婀娜華に。
【「がらくた」「永久」「咲かせる」】
埃塗れのショーウィンドーの中に見つけたのは。
とても古びた本でした。
どうしてもそれが欲しくて。
でも、店は閉まってて。
僕はそのくもったガラスの向こうの本をずっとずっと凝視していました。
いつの間に眠っていたんでしょう。
それは見難い夢。
手にはその本がありました。
【「ガラス」「本」「見難い」】
これが生き残る最後のチャンス。
そんなことはわかってる。
そんでも…いや、だからこそ。
俺はそれをしたくなかった。
いいんだ、これで…良かったんだ…これで。
これで、輪廻に乗れる、のだから。
最後、ではない。
これも、また、残された、チャンスの一つ。
【「輪」「残る」「チャンス」】
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プロフィール
夏風亭心太
酒、煙草が好き。
猫好き、爬虫類好き。でも、虫は全部駄目。
夜が好き。月が好き。雨の日が好き。
こんな奴ですが、よろしくお願いします。
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